金魚ちゃんは青羊の夢を見るか?

北関東や、福島でもまたしても大きな揺れが続き心配。13年経っても安心できず、新たな脅威にも晒され・・・。早くみなさまが幸せに暮らせる日々が訪れますように。

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「崩れる夢」とつばき作品の魅力2

先日超絶書庫で書いたレビューもどきを喜んでくださった作者さんがいらっしゃり嬉しかった。
僕の感想で喜んでくださった事、というより、単純に嬉しい気持ちになってくださった事に
喜びを感じた。上手く言えないけど。僕の文章だから喜んでもらえたのだとは思っていない。
そのへんを勘違いしないようにしている。僕じゃなかったらもっと喜んでもらえただろう。
もっとちゃんとしたレビューを書けたら良かったなぁと思った。やっぱり文章は苦手だ・・・。
でも、少しずつ増やして慣れていけたら良いな。そして今日の記事も感想です。難しいなぁ。

先日鈴原さんに会いたくなって久しぶりにつばき先生の短編小説「崩れる夢」を読み返した。
つばき作品の中でもわりと好きな短編です。短いのでもし良ければ一度読んでみてください。
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=7491&story=27

この作品は「一枚絵文章化企画」という「投稿されたイラストを元に短編小説を書く」企画に
投稿された作品。ちなみに元になった絵はこちら。たぶん「人夢」のゆめのしま先生の絵。
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=7491&story=24
投稿された当時、つばき先生の事は「何かエロい小説を書いているらしい人」だと思っていて、
特に興味も無くスルーしていた。当時は橘圭郎先生(この作者さんの作品のファンだった)、
ロリ童貞先生(センス、キレがある。漫画も面白い)、田中田先生の作品を中心に読んでいた
覚えがある。覚えていないけど他の作品にも結構目を通していた。あと七靴も参加していたな。
またこういう企画があると漫画・文芸の作者さん同士が交流できて楽しそうだなーと思う。

作品の話をします。主人公の性格が悪そうなところや鈴原さんという登場人物が好きです。
初めて読んだ時は鈴原さんのセリフにうんうんうなずいたっけ。ほの暗い雰囲気も好き。
何かが被さっていて薄暗く、ずっと無音で人の声しか聞こえない映画。そんな印象を受ける。
絵からふくらませたイメージという事で、「夢という映像」と強く結びついている感じがする。
くっ、僕の文章が上手ければもっと良い表現ができるんだけど・・・!まぁ今は仕方が無い。
ただ今回読み返してみて、悪くは無いけど、もう少し長い話だったら良かったな、と思った。
主人公と父親の関係とか鈴原さんについてとか気になりますよね。中編にも耐えうると思う。
たぶん「天国に至るステップ」同様、この企画の二作品(「罪のない比喩としての御伽噺」も)
はそんなに推敲をしていないんじゃないかと思う。ここでいう推敲は、誤字脱字の修正などの
細かい作業の事では無く、文芸ニノベ作家へのインタビューで語られていたような作業です。
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=12905&story=8(こちらもなかなか興味深いですよ)
何かが足りないとかあっさりしすぎだなどと言いたい訳では無く、肉づけが少なめというか。
繰り返すけど、悪い意味の事を言いたい訳ではありませんので。ホント上手く言えないなぁ。

つばき先生の作品の魅力について、以前「作者の実感がこもっている」、「想いが濃い」、
「共感」などと書きましたが、まだ書いていない事がありました。それが「推敲」です。
もともと文章がお上手で、さらっと書いたものも十分読めるし新都社の中でも上手いのだけど、
推敲によってさらに良くなっている(はず)。読んでいると丁寧に推敲されているのが伝わる。
例えば僕の場合、2値ペンで曲線を引いた時、一発で良い線が引ける事は少ない。なので昔から
拡大して1ドット単位で消したり足したり修正をしていく。文章と絵という違いはあるけど、
そんな部分で(登場人物へのそれとは別に)文章そのものに対して共感する部分があるようだ。
あ、自分の作業が丁寧だと言いたい訳では無いですよ。ただ共感する理由を書いただけで。
そういうところも好きです。文章の読みやすさにもつながっていると思う。一番読みやすい。

長くなったのでこのへんで終わります。また上手く言葉にできそうになったら書く、かも。
そういえば、つばき先生の作品って年々長くなっていっていますよね。たまたまなのかな。
短くまとめられなくなった、という訳では無いと思う。僕としては長い方が嬉しいですしね。
まぁ「キャバレー」や「揺らぐ、不透明な膜」みたいに長いだけで良さがよくわからない作品も
あるけど。いつか「きっと手に入らない夏」や「夕闇」よりも長い作品を書いて欲しいところ。
あと、つばき先生が高校時代に書いた✗✗✗✗の二次創作が読みたいなぁ?!ご実家に居る
今のうちに発掘してくださらないかな・・・と思うけど無理な事はわかっているので諦めます。

今日投稿したFAの話は来週以降にしようかな。という事で今回はここまでです。それではまた。
Web拍手
今さらふと思ったのだけど、つばき先生の作品の性的な部分に惹かれる人も結構居るのかな?
自分が今までそこに注目した事が無かったのでまったく考えていなかったけど、そういう部分に
興味があったり惹かれたりする人にはもっとそこを推していった方が良いのかもしれないな。