春にあったドッジボール大会の後、10月の三十人三十一脚県予選に向けての練習が始まった。
僕はこれにも参加したくなかったのだけど、例によって先生の方針で全員強制参加だった。
ただ、僕はクラスで一人だけ抵抗した。足が遅かったので、みんなの足を引っ張りたくないと
思ったのだけど、足が遅い事を宣言するのは恥ずかしかったので(周知の事実だとしても)、
「疲れるから出たくない」、「ドッジボール大会でやった声出しに専念したい」と言っていた。
通常だったらここで「わがままを言うな」とか「クラスの和を乱すな」なんて言われたり、
一人の意見が無視されたりしてもおかしくないのだけど、担任の先生とクラスメイトは違って、
「でも参加した方が楽しいよ」などといろいろな事を言って説得しようとしてくれた。
当時は何も思わなかったけど、後から考えるとそういう部分は非常に良いクラスだったと思う。
結局納得した訳では無いけれど、駄々をこね続ける事も難しくなったので参加する事になった。
後からうちの母が他の子のお母さんから聞いた話だと、僕の他にも参加したくない子は何人か
居たみたいで、でも言い出せなかったらしく、反対していた僕に感謝していた子も居たという。
だったら少しでも味方してくれたら良かったのにな、とも思ったけど、まぁ僕みたいに
空気を読まない&他人の迷惑を考えないふてぶてしい人間ばかりじゃないから仕方が無いか。
・・・何か走る前から長くなってしまったので、今日はこのへんで終わりにしておきます。
しかしそろそろ昔話も尽きてきたか・・・?という事で今回はここまでです。それではまた。